2025年8月27日に、佐賀県嬉野市にて、イマーシブ・ツーリズムの体験会を開催。
佐賀県嬉野市への新たな層の集客を狙い、若者に人気の「イマーシブ」のご当地コンテンツを制作を次年度に予定。ICTを活用し、地域住民との交流も盛り込むことで、これまでの観光スタイルとは異なる地域資源の消費を図る。
当社代表取締役 細川 哲星と地方創生室 室長 中村 涼子が、町職員や町内の観光事業者等に周遊型観光体験商品についての理解を深めてもらうため、関係者を対象とした体験会(研修)の講師を担当。体験会の参加者の意見を基に、周遊型観光体験商品の販売ができる状態を目指し、企画・開発支援を予定。
一般社団法人 嬉野温泉観光協会は、嬉野市と連携しながら、地域全体の観光振興と交流人口の拡大を目指し、さまざまな取り組みを行っている。嬉野市は佐賀県内でも有数の観光地であり、特に温泉地としての認知度は高いが、観光客の動向を見ると、温泉旅館や特定の観光施設への来訪に集中する傾向が強く、市内全域での回遊性や周辺地域への誘客には依然として課題が残っている。また、近隣市町村と比較して観光客の滞在時間が短い点も、地域経済への波及効果を限定的なものとしている。
近年は新型コロナウイルスの影響により、観光施設や商業施設が大きな打撃を受けたものの、最近では日帰り観光客の増加を背景に、観光客総数としては過去最高を記録するなど、回復の兆しが見え始めている。ただし、宿泊客数に限ってみると依然としてコロナ前の水準には戻っておらず、温泉地としての本来の強みを活かしきれていない側面もある。こうした状況を受けて、嬉野温泉観光協会では、地域資源を再評価し、新たな視点で観光の魅力を掘り起こす取り組みを模索している。従来の「見る・泊まる・食べる」といった受動的な観光体験にとどまらず、来訪者が能動的に地域を巡り、物語性や仕掛けのある体験を通じて地域に愛着を持てるような、新しい観光スタイルの創出が必要であると認識している。
観光協会では現在、ICTを活用した市内周遊型の観光体験商品に関する構想を検討しており、その一案として「ご当地マーダーミステリー」など、地域の文化・歴史とエンターテイメント性を融合させた没入型の体験コンテンツの可能性についても議論を進めている。これは、市内に点在する文化資源や商店街、歴史的建造物などを舞台に、参加者が物語の登場人物として謎解きに挑みながら、まちを回遊していくような観光スタイルである。観光客の滞在時間を延ばすだけでなく、地域経済への波及効果や観光の分散化にもつながる仕組みとして期待が寄せられている。
今後は、地域住民や地元事業者との協働体制をさらに強化しながら、観光コンテンツの質を高めるための調査・検討を継続し、ICTの活用やストーリーテリングの要素を取り入れた観光体験商品の開発につなげていく方針である。これにより、嬉野市全体の観光価値を高め、持続可能な地域経済の発展と交流人口の拡大を実現していきたいと考えている。

