2025年10月29日に、佐賀県多久市にて、イマーシブ・ツーリズムの体験会を開催。
佐賀県多久市への新たな層の集客を狙い、若者に人気の「イマーシブ」のご当地コンテンツを制作を次年度に予定。ICTを活用し、地域住民との交流も盛り込むことで、これまでの観光スタイルとは異なる地域資源の消費を図る。
当社代表取締役 細川 哲星と地方創生室 室長 中村 涼子が、市職員や市内の観光事業者等に周遊型観光体験商品についての理解を深めてもらうため、関係者を対象とした体験会(研修)の講師を担当。体験会の参加者の意見を基に、周遊型観光体験商品の販売ができる状態を目指し、企画・開発支援を予定。
多久市は、儒学の聖地として知られる多久聖廟や、紅葉の名所である西渓公園などを中心に、歴史・文化資源を活かした観光を展開している。しかし、観光需要は年間を通じて一定規模にとどまっており、明確な繁忙期や閑散期の差は大きくないものの、大規模な集客や安定した宿泊需要には至っていない。観光客の多くは日帰り訪問であり、多久聖廟や西渓公園といった特定のスポットに集中しやすい一方で、市内全域への回遊や夜間滞在に結び付ける仕組みが十分に整っていないことが課題となっている。
一方で、地域交流拠点「タクーア」のように、市民が主体となって活動を展開し、観光や交流の可能性を広げる事例も見られ、潜在的な地域資源の活用可能性が示されている。しかし現状では、市内の夜間コンテンツは限定的であり、滞在時間の延伸や宿泊需要の拡大には至っていない。このことが、地域経済への波及効果を限定的なものとしている要因の一つである。こうした状況を踏まえ、本事業ではICTを活用した市内周遊型の高付加価値観光コンテンツの開発を構想している。没入型のイマーシブ体験を導入することで、観光客が多久聖廟や西渓公園、商店街や地域拠点を巡りながら歴史・文化に触れ、能動的に参加できる仕組みを設計する。これにより、夜間も含めた観光機会を創出し、特定スポットに偏りがちな観光客を市内全域へ誘導し、観光の分散化と地域資源の再発見につなげることを目指す。今後は、地域住民や地元事業者との協働体制を強化しつつ、ICTによるストーリーテリングや動線設計を取り入れた観光体験商品の実証を進め、体験会や研修を通じて地域関係者の理解と協力を促していく。これにより、多久市全体の観光価値を高め、持続可能な地域経済の発展と交流人口の拡大を実現したいと考えている。
